ボーエンアイランド(Bowen Island)に行きました

10月に入って空気は冷たく秋が深まった感じですが、良いお天気が続いています。特に先週の月曜日は、一日中明るい陽射しが降り注ぐ申し分の無いお天気でした。
朝起きて、ぬけるような青空を見上げ、以前から行きたいと思っていたボーエンアイランドに行ってみようと思い立ったのです。
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この島へのフェリーは、バンクーバーのダウンタウンから車かバスで30分ほどのところにあるホーシュー・ベイから出ています。ホーシュー・ベイの北側に広がるハウ海峡は、北米で最も南にあるフィヨルドの一つ。約1万5千年前、ここを氷河が通り過ぎる時に残した美しい海岸線も見られるというのです。
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スタンレーパークの前からホーシュー・ベイ行きのバスに乗って30分、フェリーの乗り場に着きました。ここから20分の船旅です。船の中は月曜日なので人影もまばら。間もなくフェリーは島に着き、私は小さな島に初上陸したのです。
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ネットでこの島に着いて調べたところ、船着場のすぐそばに観光案内所があり、そこでハイキングマップが入手できるとありました。そこで、まず観光案内所(Info Center)を探して行ってみると、閉まっていて地図もありません。ジョギング中のおばさんが通りかかったので、今日は休みなのかときいてみると、「今冬だから閉まっているのよ」という答。 今はもう冬ということは、この島には夏と冬しかないのかもしれません。とりあえずハイキングに来たので、トレイユの入口を尋ねたところ、「すぐそこを左に曲がってすぐ、簡単よ」と教えてくれました。
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少しほっとして、トレイユに沿って歩き始めました。トレイユは原生林の中、道の分岐点には、湖に行く標識があるので、それに沿って歩いていると、鮭の溯上を助ける階段を設けた渓谷があったり、馬の公園があったりしますが、ほとんど人と出会いません。たまに犬の散歩に来た島の住民と行き交うぐらいです。
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湖に着きました、湖畔にピクニックエリアがあり、テーブルとベンチがありますが誰もいません。静かな湖のほとりでおにぎりやバナナを食べながら一休み。
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地図を持っていないので、標識を頼りに、違う道を通ってフェリーの船着場に戻ることにしました。温帯雨林の木々の葉は午後の陽光の中で輝いていました。
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船着場に戻り、今まで来た道の反対側に少し歩いて見ると、レストランやゼネラルストアーが集まっている一角があります。ここが、島の中心の町なのでしょう。この小さな島で人が集まるところと言えば、船着場しか考えられません。とにかくベーカリーのカフェで、サンドイッチとコーヒーのランチを取ることができました。
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フェリーは1時間に1本、船着き場でフェリーを待つ間、ベンチに座ってぽかぽかの暖かい陽射しを浴びていると、ゆっくりと流れる島の時間が感じられました。
フェリーがホーシューベイに着くと、大勢の子供たちがフェリーを待っていました。ボウエンアイランドには、高校がないので島の子供達はこのフェリーでウェストバンクーバーまで通学しているのです。

家に戻り、再びネットで、ボウエンアイランドについて調べてみました。
1970年代、作品を作るにふさわしい場所を探していたアーティスト達が、この島の豊かな自然に気づいて住み始め、次第に西海岸の温帯雨林を守ろうという運動もおき、その努力が実り島の森林は伐採を免れたそうです。そして今、この島はハイキングや野鳥観察、シーカヤックなどのメッカとして知られるようになったのです。私が歩いたトレイユは、温帯雨林の中。また、アーティストが住んで居るからでしょう。船着場近くの町には骨董品や絵・工芸品を売るお店が何軒かありました。
気候が温暖で自然しかない島、それは今時、貴重な島かもしれません。手付かずの自然の中に、アーティストだけでなく、バカンスを楽しむ人、退職後に移住する人たちがいるという話も聞きました。

アパートの窓から、海の彼方のこの小さな島を見ると、海を渡ればすぐ近くと感じるのです。ところが「水上タクシーもあるのよ」と友人の一人が教えてくれました。実際に少し高いお金を払えば、便利な方法があったのです。でも、便利になることが良いことなのかどうか、この島は私たちに疑問を投げかけているように思いました。というのは、自然しかないこの島の魅力は、便利になった途端消えてしまうからです。
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by amtask | 2009-10-12 16:11 | Comments(4)
Commented by rabbitjump at 2009-10-12 20:37 x
今日、くしくも羽田沖へスケッチに出かけました。
漁船でしたが沢山停泊していました。
いいお天気でチョット暑い日でした。

狭い日本はどこも開発されてしまうので、手付かずの自然が
今はとても貴重です。
広い国の島の、、静かな静かな雰囲気が伝わってきます。
いい場所ですね。
夏は少しは賑わいを見せるのでしょうか。
いつまでも残して欲しい風景ですね。

Commented by amtask at 2009-10-13 01:52 x
rabbit さん 
東京では、海を見ることはどこかに出かけなくてはなりませんが、私達が住むところは海で囲まれています。それでも違った海、もっと素晴らしい海の景色を見たくて、遠出したくなります。
手付かずの自然を、何もないと思う人、素晴らしいと感じる人、人それぞれですが、この島の魅力は、滞在してみないとわからないのでは、と思いました。滞在するのも、大きなホテルはなく、B&Bぐらいしかないそうです、夏はここに別荘を持つ人で、結構賑わうようですが、豪華な別荘は、私の歩いたところには見当たりませんでした。

海に浮かぶ船の景色は、どこもステキです。私もスケッチがサラサラと描けたら、と思います。rabbitさんのスケッチ、是非見たいです。
Commented by OYOME at 2009-10-21 09:33 x
はじめまして。
ボウエンに家族(夫と息子)と共に住んでいるOYOMEです。日本から
この島に国際引越しをして4ヶ月。豊かな日々を楽しんでいます。
我が島(すっかり島民きどり…笑)をすてきに紹介してくださって
有難うございます。

確かにこの島の良さは滞在した方がより実感できるかと思います。
「退屈!」と思われるか、「これこそ真の豊かさ!」と思われるか、
ひとによって違うかとは思いますが。すてきなB&Bがいろいろと
あります。どうぞまたお遊びに来てくださいね。

追伸:豪華な別荘が増えてきているようです。地価も沸騰。どうぞ今の
ままでいて欲しいと祈るばかりです。
Commented by amtask at 2009-10-28 09:46 x
OYOME さま
コメント有難うございました。
日本から移住されたのですね。高校生が毎日通学できるぐらいの
ところに自然が残された小さな島、豪華な別荘は建って欲しくないですね。居心地のよいコテージやB&Bが似合いそうな島だと思いました。
結局、どこに住むにしてもそこで何をするのかと言うことが重要なのだと思います。OYOMEさんは、Artist 、B&Bのオーナーをされているのですか?ブログなど御紹介下さい。
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