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縄文時代の遺跡

11月に入ってお天気の良い日が続いています。そんな秋の日の夕方、井の頭線の高井戸に用事があって出かけたのですが、一つ手前の浜田山駅で降りて、塚山公園の中にある遺跡を見に行きました。というのは、その前日のテレビで、塚山公園の遺跡が放映され、身近なところに縄文式の遺跡があることを知ったからです。

浜田山駅を降りて少し歩くと、柏の宮公園がありました。平成16年に開園されたこの公園、日本興業銀行のグランドだった跡地を杉並区が買いとって防災用の公園にしたのです。公園の一部は広いグラウンドのイメージが残っていますが、田んぼや竹やぶ、灯篭のあるお庭、古めかしい茶室などもありました。一昔前の日本の生活が偲ばれるような雰囲気でした。
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柏の宮公園を過ぎてしばらく歩くと、塚山公園に着きました。平日の夕方なので、人気も少なくひっそりとしたこの公園は縄文時代の竪穴式住居群があったところ、竪穴式住居の復元があり、住居の中が展示され、当時の生活の様子を見ることができるのです。
子供2人と両親の4人家族の食事の様子が人形を使って再現され、赤いボタンを押すと音声が流れて説明を聞くことができました。
縄文時代なんて、学校の歴史の時間で学んだだけ、気が遠くなるような大昔です。その割には人形たちの顔立ちや表情が意外なほど現代的でした。想像もできないほどの大昔にしては、私達と同じような顔をした縄文人たちがここで生活していたなんて、感慨深いものがありました。
そして、長い年月を経て文明は発達し、私達の生活はその頃に比べれば随分便利になったはずですが、その分だけ私達は古代人より幸せになったでしょうか。最近の厳しい日本の状況を思い、そんな疑問が頭をよぎりました。
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公園を後にして神田川沿いに目的地に向いました。春は水面に写る桜が美しい神田川ですが、今頃は花も無く、まだ紅葉の時期にも間がある殺風景な時期。川を泳ぐ緋鯉の赤が鮮やかでした。
最近の晴天続きで川の水量は少なく、川の水深を示す目盛りがはっきりと見えました。
目盛りの上の方に太い白い線が引いてあります。説明を読むと、水嵩が増し水が白い線に達すると、自動的にブザーが鳴ると書いてあります。川の近くに住む住民への警告なのでしょう。その日は晴天続きのため水嵩が少なかったので、白線のところまで水位が上がるなんて想像もできないのですが、最近の異常気象を考えれば、災害は忘れた頃にやってくる、と言うより、忘れる前にやってくるのかもしれません。
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たった一駅の距離、時間にして1時間余歩いただけですが、新しい発見をしたような気持ちで夕方の散歩を楽しむことができました。。
by amtask | 2009-11-06 23:10 | Comments(2)
Commented by rabbitjump at 2009-11-07 07:57
以前浜田山に娘が住んでいたことがあるのですが、
全く知りませんでした。
機会があったら訪ねてみたいです。
神田川昔はよく氾濫したようですね。
本当にこんな高さまで水が押し寄せてくるなんて
想像もつきませんが、自然は時に恐いです。
近い所でも知らない事の発見がいっぱいですね。
Commented by amtask at 2009-11-07 11:23 x
rabbit さん
こんにちわ。
私も20数年、この近辺に住んでいるのに知らなかったのです。
日本にいる間、今まで知らなかったところ、探してみようと思います。
神田川も、桜の時期に家に近い部分だけ歩きましたが、それさえも
知ったのは最近です。
お勧めのところがあれば、教えてください。
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