厳しくなったPermanent Resident Card (PR Card)の更新

1か月も前の事ですが、9月はPR Card の更新手続きで大変な月でした。
9月初旬、CIC(カナダ移民局)に更新書類を郵送、届いたことは確認できたのですが、書類に不備があれば、そのまま送り返されることがあるのです。10月も半ばを過ぎて、ようやくその時期は過ぎたと思います。でも安心はできません。
今のところ、PR Card 更新については、最初のステップは終わったばかり、次のステップのプロセスはいつ始まるのか、そしてプロセスが始まっても順調に進むのかどうか、わからないからです。

5年前にも、同じような更新手続きをしたのですが、様子は全く違っています。とにかく。なぜここまで厳しくする必要があるのかと思うほど、厳しいルールが設定されていたのです。それだけ、移民局は騙されまいと、身構えているのでしょう。
そもそもPR Cardを維持するためには、カナダに滞在した日数が満たされていれば問題ないはず。申請する日から遡って5年間のうち、通算2年分の日数をカナダで滞在すれば、必要条件は満たされるのです。でも、最近になって追加された必要提出書類などをみると、どうもそれだけではないようです。
5年前に比べて、特に追加された書類は
1、該当する5年分のPassport 全頁のコピー、カナダの公用語(英語・仏語)以外のスタンプには、翻訳を付けることが義務付けられていて、その翻訳は本人と身内はできません。なので、赤の他人(友人など)に頼むのですが、翻訳者が有資格者でない場合は、移民局が決めた有資格者の前で、宣誓供述書にサインをする、というバカバカしいと思えるほど、厳しいルールが設定されました。
因みに私のパスポートのスタンプのほとんどが、日本に行った時の「入国」と「出国」。なぜか「出国」は英訳付きなのに、「入国」にはないので、英訳をつけなければなりません。私達が一番苦労したのがこのルールでした。翻訳を誰に頼むか、有資格者を探して頼むとか、今までにない苦労をしました。
2、毎年所得税を申告・納税した証明として、カナダ税務当局(CRA)からのNotice of assessment(申告を確認したという通知)が届くのですが、過去5年分のコピー
3、証明書に使う顔写真は、商業的写真家が撮った写真でなければ受け付けない。その証明として、写真屋さんの名前と住所、日付を写真の裏に記入する。
この3つの面倒なルールは5年前にはなかったのです。

更に、申請してからカードを受け取れる期間は、順調に進んで4~6か月。移民局が、何か疑問を持った場合、Secondary Reviewという手続きに入ると、先が読めないほど時間がかかるのです。私の友人は、この状態の陥り、1年半もかかったそうです。その間、移民局から次々追加書類の請求が来て、大変そうでした。

以前より時間がかかることを知っていたのに、結局移民局に申請書類を発送したのが、9月も半ば近く、Cardの有効期限が切れる4か月前でした。最近は5~6か月かかるとのいうのに。
実は私、更新の手続きは経験済みなのに、急いでいた為にScam web-cite(詐欺)に引っかかってしまい、約1週間を無駄にしてしまったのです。

申請書類を作成し移民局に郵送した後、一体、Permanent Resident(カナダの永住者) って何なのか。カナダにおいてどんな身分なのか、あらためて考えてみました。
永住権を維持するには、5年の期間のうち2年分の日数をカナダに滞在し、それを証明できれば、容易にPR Cardの更新ができると考えていたのですが、カナダ移民局はそれ以上の事を考えているかもしれないと思うようになりました。
前述の1~3の提出書類、明らかに日数だけの問題でないことがわかります。
カード更新に1年半かかった友人の場合、更に自宅の固定資産税や健康保険料の領収書、日本に滞在した証明書などの提出を求められたそうです。
色々見聞きしたことから考えられるのは、CICが、申請者の提出書類に偽装があるのではと疑っている。
申請者がカナダに住む意志があるかどうか。実際に住んでいたかどうかを、知りたいのだと思います。

また、いつまでもカナダ市民にならずに永住者でいる状態を、CICは不審に思っているかも知れません。
日本人の場合、カナダに移住して数十年経っても、カナダ市民にはならず、日本の国籍を持ち続けている人も結構います。他の国からの移民、例えば中国・イラン・南米からの移民は、最短の4年で市民になっている人が多いのです。色々な場面で、私がまだカナダ国籍でないことを知ると、他国から移民してきた友人達から「ミツコはなぜカナダ市民にならないの?」ときかれます。市民権を取るには、まだ滞在日数が足りないことや、日本が二重国籍を認めていないことを説明すると、ようやく納得してくれるという感じなのです。
また日本人女性で、カナディアンと国際結婚した人で、家族の中で自分だけ日本人という人も居ますが、
家族旅行でカナダ国外にでた時、国境事務所の審査官が、「なぜあなたはカナダ国籍を取らないのか?」と尋ねられる話も、よく耳にします。
私の友人で、カードの更新に1年半かかった友人も、20年以上カナダに住んでいる人です。
私達も来年で移住後10年経ち、市民になることを考えなければならない時期に来ているのかもしれません。

※私がPR Card 更新の申請をしたのが2015年9月。移民法は猫の目の様に変わるものです。
この「ひとり言」を読んで下さった方が、更新の申請をされる場合、必ずCIC のWebsiteで最新の情報をご確認ください。
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by amtask | 2015-10-22 06:32 | ◎ ひとり言 | Comments(8)
Commented by はっちゃん at 2015-10-22 19:58 x
PR Card の更新手続きの事情、読ませていただいて、いろいろ大変なことがわかりました。
カードの更新に一年半とは、ちょっとおかしいですね?
カナダ市民にならずに永住者でいる状態 と カナダ市民になるのとでは
何がどう変わってくるのですか?
そう? カナダと日本を行ったり来たり・・・もう10年になりますか?
早く、更新手続きが完了したとわかると良いですね。
Commented by amtask at 2015-10-23 02:25
はっちゃん
おはようございます。
1年半かかった友人、滞在日数も充分足りているのに、これ以上疑うなら、
訴訟だと言って怒っていました。

カナダ市民になると、国籍を取得できるので。選挙権が与えられます。
またカナダにおける滞在日数がゼロでも、市民権を失うことはありません。
なので自分の祖国に戻って仕事もできるので、中国人の方など早く市民権を取りたがるのです。
日本人はなぜか日本国籍を失くしたくない人が多いです。
PRCardが無くてもPR(永住者)の身分を失うわけではないですが、
このカードがないとカナダに戻った時、入国の手続きが面倒になるのです。
なので現在、来年の2月以降の計画がたてられません。
1年半もかかったらどうしよう、とちょっと不安です。
Commented by Maple Caramel at 2016-10-29 11:05 x
去年の記事ですが、お邪魔します。
わたしも去年の同時期に移民の更新をしました。
当時、パスポート更新したばかりで、真っ新なパスポート+更新前のパスポートをカラーコピーしました。。。
日本に2、3度帰国、アメリカに何度か旅行。2年の滞在は余裕でクリアしてる状態でした。
翻訳は日本人同僚の友人が有資格者とのことで頼もうと思ったら、「翻訳って書いてあったけど、翻訳つけてない。普通に更新できた。」と言われたので追加書類覚悟で送付したら問題なく、Processing期間内に更新できました。
担当者の裁量なんでしょうね、きっと。
ただ、Decision Made4日前に、CICサイトにアップされる自分の住所が間違ってる(CIC側のミス)ことを発見して電話をする事態に。
サイトから住所変更できると言われ、引っ越しではなく、CICがデータ入力した時のミスだから直接電話した旨を伝えてもごめんの一言もありませんでしたからね。。
気づかなかったらPRカードどうなってたんでしょうね。。。怖い怖い笑
Commented by amtask at 2016-11-01 23:08
Maple Caramelさま
こんばんわ。コメント有難うございました。
PRカードの更新も税務申告も、ほとんどの場合、
Officerの裁量によって結果が変わるようです。たとえ同じ条件であっても。
確かに、役所も人も、謝るということを知らないようですね。
運が良いとか悪いとかの問題になってしまう、ということでしょう。
それでも「悪いことは悪い」と認めさせようとすることも大事かもしれません。
疲れることですが・・・
Commented by おっとっと at 2017-01-21 01:48 x
わたしももう少しで永住権の更新時期です。二回目なのでそれなりの覚悟はしていたのですが、厳格化内容にびっくり、しかも日本のパスポートが来年に切れる。何やらきな臭いにおいしかしません<汗> 見たところ、永住権更新の条件にパスポートの有効期限は書いてはありませんがお友達ようにの一年半かかれば確実に切れてしまいます。 
おっしゃる通り、日本の帰国のスタンプには英語での表記はないですね。 翻訳の有資格者とはどのような人なのでしょうか?それが一番の謎です?
Commented by amtask at 2017-01-22 15:22
おっとっと様
コメント有難うございました。
PRの更新、難しくなることはあっても易しくなることはなさそうです。
更新に1年半かかったというのは異例だと思いますが、
担当するオフィサーの当たりはずれがあるかもしれません。
翻訳の資格者は、CICが決めた有資格者があり、更新の説明の中に羅列してあります。例として医者・歯医者・銀行のマネージャーなどです。
調べてみてください。
Commented by CIC at 2017-01-31 02:13 x
CICのWebサイトでは、パスポートの入出国スタンプや納税証明の提出は去年から不要となっています。
コメント欄を見ると今年の書き込みでもCICの情報ではなくこちらの情報を基に判断している方がいるようなので、この情報は2015年時点のものであり、CICの要件は常に変化しているため必ずCICで最新情報をチェックするように促す注記を付けた方がよいのではないでしょうか?
Commented by amtask at 2017-01-31 04:03
CIC 様
コメント、有難うございました。
私がPR Card 更新 の申請をしたのが2015年9月でした。
私の「ひとり言」を判断材料にする方がいらっしゃるとは、思いもよりませんでした。
注記を加筆しました。

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