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備忘録ー日本滞在、残りの一週間

金沢旅行から帰って、バンクーバーに戻るまでの一週間は本当に忙しかったのですが、
忙しさの合間に、東京をあちこち歩き回り、色々なことを感じました。

新宿に行った日、友人とランチを楽しんだ後、どうしても行きたかった展覧会に行きました。テーマは「樹」、「フランスの風景」と、とても興味がある要素が2つもあったのです。
東京には沢山の美術館があり、数えきれないほどの展覧会が開かれているので、私は日本に一時帰国すると、必ず友人達と1~2回は美術館に行くのですが、今回はいつもご一緒して下さる絵のお友達が忙しく、美術館巡りをする機会がなかったのです。
今回、その展覧会の最終日が26日なのでまだ間に合う、そして場所は新宿の東郷青児紀念美術館、前回の日本滞在の時、折角友人と待ち合わせて、この美術館に東郷青児の絵を見に行ったのに、月曜日で閉館でした。今回は水曜なので大丈夫、これだけの好条件が揃えば行くしかありません。
友人と別れた時はすでに夕方でしたが、閉館までの約1時間半、絵を見る時間が持てました。美術館は夕方だったためか空いていて、興味ある絵を好きなだけ時間を割いてみることができました。一人で美術館に行ったのは、これが初めてでしたが、一人でも行ってよかった、美術館で絵を見た1時間半は、慌しさの中のオアシスのような時間でした。
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その翌々日は金曜日、東京駅近く歯医者さんで治療を受け、八重洲口の前の大通りを渡ったところで見たものは、某証券会社の大きな電光掲示板を多くの人が集まって見上げている光景でした。私もつられて掲示板をみると、その日の日経平均株価が15,000円を切って、前日比-1,285.98円となっていました。この数字を見て、急激な株価暴落に驚きました。何が起きたのだろう、しばらく考えて、その日が英国のEU 離脱するかどうかが決まる日だったことを思い出したのです。日本から見れば遠い英国ですが、グローバル化した現代、ニュースは瞬時に地球を駆け巡ったのです。遠く離れた日本にも、これから大きな変化があるに違いないと、ちょっと心配になりました。
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その翌日の夕方、目白に住む息子の家に行く途中、目白通りから護国寺に抜ける不忍通りを歩いたのですが、道路の拡幅工事が行われていて、以前はそれほど広くない通りが、片側3車線の大通りになりつつあるのを見ました。この周辺の道は、私が学生時代によく歩いたところ。学校の帰りに寄った友人の家も、道路拡幅の為に買収され、道路の一部になっていました。こんな身近なところまで、変化が押し寄せる東京を見た気がしました。
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そして2日後私は、来るたびに大きく変わりゆく東京に心を残し、こじんまりしたバンクーバーの街に帰ったのです。
by amtask | 2016-07-09 02:52
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