イタリア旅行 6日目(ローマ)
ローマ2日目は、全日自由行動。目覚まし時計もモーニングコールもなく、自然に目覚めたのが8時30分。 朝食の時間は7時~10時、急いで身支度し、朝ご飯を食べに食堂に行くと、グループのメンバーは誰も居なくて、私達だけ。朝食をたっぷりとって、部屋にもどり、出かける準備をしてホテルを出たのが11時。 昨夜下見に行ったバス停までいき、バスに乗り終点の地下鉄の駅に着きました。そこで地下鉄に乗り替え、テルミニ駅へ。(★参照) そこから地図を見ながらフォロロマーナ(Foro Romano)に向かいました。ゆっくり街並みを見ながらと思っていましたが、ローマ市内の道は複雑で、何人の人に道を尋ねたことか! ようやくコロッセオーColosseum(★参照)とフォロロマーナーForoRomana(★参照)の近くに辿りつきました。コロッセオとフォロロマーナ の入場券は共通なので、空いているフォロロマーナで切符を買う方が時間の節約になると聞いていたのですが、フォロロマーナの窓口に行って見ると、予約した人だけしか切符を買うことができません。仕方なくコロッセオに戻り、切符を買う人の長蛇の列の最後部を探していると、見知らぬおじさんが「小グループの一員になれば、すぐ入場できるよ」と言いに来ました。一応身分証明書のようなカードを身に着けているし、「いくら?」と聞くと1人30ユーロだという。もうその頃は歩き疲れ、切符を買うために1時間以上並ぶ元気もなく、中を見るのは諦めようかと思っていたところだったので、その話に乗る事にしました。 2人分60ユーロを払うと、丸い小さな赤いシールを、胸に張ってくれただけ。ちょっと不安になって「領収証は?」と聞くと、すぐ切符を渡すから大丈夫と言われました。周囲には同じような丸いシールを胸に張った人が数人いたので、ちょっと安心。間もなく、別のおじさんが入場券を渡してくれました。彼らの後をついていくと、切符を買う長蛇の列を横切ってすぐに入場ができました。セフティチェックを受け、中に入ると、やはり外から見るコロッセオとは感じが違います。 即席の小グループのメンバーを見ると、中国や中南米や色々な国から来ている観光客のようです。コロッセオの中では、私達即席小グループの為のガイドさんの説明があり、その後一時解散、各自内部を見て40分後に再び出口で集合という事になりました。コロッセオの中はかなり広いので、時間に遅れないように、見たいところを急いで見なくてはなりません。 40分後に出口で待っていると、女性のガイドさんが待機していて、フォロロマ-ナを案内してくれました。ガイドさんの説明は英語でしたが、説明時間の45分、何も見ないで淀みなく説明していました。 パラティーノの丘の上から、今見てきたコロッセオや凱旋門が見下ろせます。 フェロロマーノが見えました。歴代ローマ皇帝の宮殿や貴族が暮らしていた高級住宅があった場所。現在もその名残りを留めているとか。 ガイドさんの説明が終わって解散した後、閉園のアナウスがありました。閉園の時間は日没の1時間前なのです。秋の日没は日に日に早くなるので、私達は良いタイミングでColosseumに入場できたようです。(切符の価格は12ユーロなので、30ユーロは高いと思いましたが、並ぶ時間が短縮でき、ガイドさんの説明付だったことを考えると、それ程高くないと思いました。それにしても世界中からの観光客が集まるローマの遺跡、いつも混んでいるようです。
結局ColosseumとForo Romanoをすべて回り、4時過ぎに帰路に着きました。テルミニ駅まで来て、だんだん暗くなったので、早くホテルに戻ろうという事になり、昼間に来たルートで、テルミニ駅から地下鉄―市バスに乗りホッとした次の瞬間、降りる駅の名前を憶えていないことに気が付きました。覚えていたのは、バス停の周辺の景色と、バスに乗った時間が20分ぐらいというだけ。でも、目を凝らしてすっかり暗くなった景色を見つめていると、「ここだ」というバス停にバスは停まり、扉が開き数人の人が降りました。私達も転げるようにバスを降りた時は、心からほっとした瞬間でした。 前日の夜、実際にバス停まで偵察に行ったことは、とても役に立ちました。夜のバス停の周辺の景色を見ていたからです。ガイドさんの提案に感謝です。 ホテルについて、夕食をとるため、ホテルのダイニングに行きました。メニューも英語ではないのですが、分からない部分はウェイターさんが、電子辞書を持ってきて、メニューの説明をしてくれました。註文したのは鮭の前菜・肉料理のメイン・サラダでした。それに赤ワイン。サラダは、大皿に野菜。ポテト・ツナなどが沢山盛られ、ドレッシングは❓というと、オリーブオイルとバルサコミス酢の大瓶が出され、自分で調合して食べるというものでした。特に美味しいわけでも、安くもない食事でしたが、安心して食べられて、よかったです。 これであとは、帰国の準備をして寝るだけ。明日の今頃は、きっと日本行きの飛行機の中で寝ていることでしょう。 【参照】 ★コロッセウム(ラテン語: Colosseum, イタリア語: Colosseo コロッセオ) イタリアの首都ローマの中心部にある、古代ローマ帝国時代の巨大な円形闘技場の遺構。周囲527m、高さ48.5m、5万人を収容する巨大施設で、ウェスパシアヌス帝(9~79年)治世下の西暦75年、皇帝ネロ(37~68年)の黄金宮殿の建設が始まった。4階建てになっていて、1階はドーリア式、2階はイオニア式、3階はコリント式のアーチのある構造物で構成されている。競技場の地下6mの迷路のような空間がむき出しになっている。ここからライオンやヒョウなどの猛獣を闘技場に送り出す昇降機が設けられ、大観衆の中で剣闘士と猛獣の戦いが繰り広げられた。地震による倒壊、また中世に石切場として利用されたため、現在のような状態で残されている。(講談社) 「コロッセオが崩れる時、ローマが滅びる」といわれるほど、ローマを象徴しているものなのです。 旅行から戻り、コロッセオについての記事を丁寧に読むと、次のようなことが書かれていました。旅行中、実際のコロッセオを見ても、巨大な遺跡としてしか見ていなかったのですが、血なまぐさい残酷な場所だったのです。何となく、サッカーなどのスポーツが行われる競技場というイメージを持っていたのですが、その目的はもっと残酷で深い意味があったのです。色々ネットで読んだ説明をまとめると次のようなことがわかりました。 「それまでの小闘技場は1万人しか収容できなかったのが、この競技場は5万人収容できる。(ちなみに東京ドームはイベント時で5万5千人、野球の試合では4万人) ではその闘技場で何が行われていたかというと、剣闘士の戦い・模擬海賊・剣闘士と猛獣・猛獣同志・犯罪人処刑で、観客は金持ち富豪や市民、がそれを娯楽として見ていた。 時の為政者の目的は、市民たちの不満を解消し、政府に歯向かわないように、時の皇帝の権威を誇示するためだった。 当然、今はコロッセオでの剣闘士の試合は行われていない。」 ★フェロ・ロマーナ(Foro Romana): フォロ・ロマーノは、東西約300m、南北約100mに渡って存在する古代ローマの中心部「フォルム・ロマヌム」の遺跡である。古代ローマでは、たいていの都市に政治・宗教の中心としてフォルム(英:フォーラムの語源)と呼ばれる広場が置かれていたが、このフォロ・ロマーノは首都に開設された最初のフォルムであり、最も重要な存在であった。ローマでは、後に諸皇帝によっていくつかのフォルムが建設されたが、3基のバシリカと元老院議事堂を備えたフォロ・ロマーノは、そのなかでも中心的存在として機能し続けた。(ウィキペディア) ★パラティーノの丘〈 Palatino 〉 フォロ・ロマーノの隣にある小高い丘で、ここの展望所からはフォロロマーノのほぼ全域が見渡せ、絶好の展望ポイントになっています。 ここは高級住宅地で、共和制時代や帝政ローマ時代には貴族や皇帝の邸宅がこの丘に建てられてました。現在は遺跡としてこれらの邸宅の跡を見学することができます。 ★テルミニ駅(Stazione di Roma Termini) ローマの玄関口ともいうべきターミナル駅、テルミニ駅 (Stazione Termini) はイタリアで一番大きな駅であり、乗り入れ路線数、1日の乗降客数ともにイタリア1位です。ヨーロッパレベルでもとパリ北駅に続き2位です。 テルミニ駅はいつ行っても人でごった返していますが、ショッピング、お茶、休憩と一箇所でいろいろ体験でき、クリスマスやイースターなどの祝祭日で地元の商店、飲食店、タバコ屋等が閉まっている場合でも、テルミニ駅に来れば通常通り営業しているので、利用価値はとても高いです。 なお、駅構内と周辺は悪名高いスリや置き引きの仕事場となっていますので、自分の周りに充分注意をはらいましょう!自分の半径1m以内に人が近づいてきたらすぐに離れ、警戒して下さい。 中央駅はイタリア国内、国外行きの鉄道、地下鉄(全線)、空港行きの直通電車及びプルマン、市バス、トラム、タクシーの発着所となっています。構内は地下1階、1階、中2階に分かれており、ショッピングセンター、レストラン、カフェ、スーパーマーケット、銀行、薬局、郵便局、トイレ、ATM、警察、ホテル予約窓口、レンタカー会社などが入っています。
by amtask
| 2017-11-21 23:03
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