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Japan Rail Pass の旅 その3

秋田 乳頭温泉と田沢湖への旅

能登半島の旅行から戻った翌日、秋田県の乳頭温泉へ行きました。
最初は、ゆっくりお昼近くに東京駅を発つ新幹線に乗り、夕方目的地の乳頭温泉に着けば良い、と考えたのですが、早めに行って鄙びた温泉をゆっくり楽しむことにしました。

当日、東北新幹線「こまち」に乗り、午後1時過ぎに田沢湖駅に着きました。以前角館に行った時にもこの特急列車に乗ったのですが、田沢湖駅に降りたのは初めて。遠くに見える山にはまだ少し雪が残っていました。
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降りてすぐ、観光案内所でバスの切符を買い、乳頭温泉行きのバスに乗って約40分。乳頭温泉の一番奥にある蟹場温泉に着きました。バスを降りて、旅館に辿りつくと、セミの鳴き声のような音が響きわたってました。通りかかった男性に聞いてみると、「自分も今日来たばかりで分からない」というのです。後に旅館の人に尋ねて蛙の鳴き声だと判明したのです。蛙の声、聞いたことがあったかどうか覚えていないのですが、ここの蛙の声はとにかく大きかったのです。
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チェクインの時間は3時からですが、2時にチェックインして部屋の通され、一休みして近くを散策することにしました。
私達の部屋は12畳の和室、2人なので広すぎるぐらい。窓からは木々の新緑がきれいです。
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身軽になって外に出てみると、きれいなピンクの花が咲いていました。どこか見たことのある花、数年前東北を旅した時、白神山地を歩いた時に見た花だと気が付きました。
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少し歩くと渓流や橋があり、山深いところに来たのだという実感が感じられました。
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旅館の傍の山道の入口にはいろいろな標識があり、乳頭山に入る時の注意などの他、「熊に注意」というのもありました。先日のテレビで、「筍とりの女性がクマに襲われた」というのを思い出しました。あれも秋田県、そう思うと急に怖くなったのですが、熊に遭わないことを願って行くしかありません。
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それぞれ温泉旅館には特徴があるようで、外観・環境も違うようです。大きな音とたててて流れる渓流の音が聞こえる旅館もあったり、熊が出そうなところもあったり、私が予約したのは蟹場温泉。その昔、沢で蟹が沢山獲れたので「蟹場温泉」と名付けるられたとか。
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遊歩道というので、もっと歩きやすい歩道を想像していたのに、この遊歩道はまるで山道を歩くような感じでした。
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乳頭温泉の集落を一周するのに1時間半ぐらい歩き、夕方前に旅館に戻りました。
夕食の時間まで時間はたっぷり。この旅館には露天風呂が2つ。大きい露天は混浴。小さい露天は女性用です。その他屋内のお風呂が2つ、岩風呂と木風呂があり、これはそれぞれ、男性用と女性用に分かれています。
その日の夕方は大きめの木風呂に入りました。とにかく古い温泉、木の浴槽は黒光りしてヌルヌルした感じでした。本当に鄙びた温泉で、しかも私独りで独り占め。
入浴後、一休みして、食事が用意された、ダイニングに行きました。畳の大広間に私達含めて4組の食事が用意されていました。
上げ膳据え膳と言いますが、何も考えなくて何もしなくて食事が用意されていることだけでも嬉しいのですが、今日のお任せのお料理は秋田の食材を使った料理が並び、味も良く完食できました。
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食事が済んで部屋に戻り、テレビを見ながらうとうとしたのですが、時計を見るとまだ8時半。私の日常では、今頃夕食を食べている頃ですが、旅の疲れもあり、9時には寝てしまいました。

翌朝、早く目が覚めたので、露天風呂に行ってみました。大きい方は見ただけ。
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私が浸かったのは女性用の小さいほうの露天風呂。この時も私独り、大きな木のお風呂があるだけでしたが、浴槽の傍に聳えるぶなの木を見上げながら温泉に浸かるのは、とても良い時間でした。
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入浴後は、朝食をとり、チェックアウトを済ませ、田沢湖行きのバスに乗りました。

乳頭温泉と田沢湖駅の間に田沢湖畔があり、そこでバスを降り、湖畔を歩いてみました。
田沢湖に来たのも初めて、日本一深い湖だということで、きれいな水の色の湖です。
バスを降りた何組かのカップルは、遊覧バスの乗り場に行きましたが、私達は湖畔の遊歩道を歩くことにしました。
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人も少なく静かな湖畔の散策は、とても気持ちの良いものでした。
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しばらく歩くと、ボートのようなものが水辺に乗り捨てられていました。その辺りはキャンプ場になっていたのです。湖の遊歩道もここで終わっているので、元来た道を引き返すことにしました。
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雨もポツポツ降ってくる気配なので、バス乗り場に行き、田沢湖駅行きのバスに乗り、東京行きの新幹線に乗り込んだのです。
また新幹線の時間を繰り上げてもらったので、予定より早く東京に着き、無事に1週間の
Japan Rail Pass の旅を終えることができました。
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by amtask | 2017-06-22 18:52 | Comments(4)

Japan Rail Pass の旅 その2

能登半島へ

2つ目の小旅行の目的地は金沢・能登半島でした。
能登半島への旅行は、若い頃から2回ほど計画したのに実現しませんでした。3回目の正直で今度こそと、気合を入れて計画したのは、①氷見線に乗る。②和倉温泉に浸かる。③白米千枚田を見る。でも余りにも能登半島は不便なところ②の温泉は諦めました。

旅行の1日目、まず北陸新幹線で新高岡に行き、そこから在来線の高岡に出て、氷見線に乗り変えました。氷見線に乗るのが第一の目的。氷見線に乗り換えるのは、ちょっと複雑で戸惑いましたが、海沿いに走る氷見線から見る海の景色はきれいでした。昨年の秋に黒部渓谷に行った時にも、氷見線に乗りたかったのですが、ローカル線は本数も少ないので、近いのに不便、仕方なく諦めたのです。
高岡から氷見までは約30分、「雨晴」という駅を過ぎると、海沿いに出るので海の景色が見られるのです。
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氷見の駅について観光案内所に行き、地図を見ながら説明を聞き、行き先を朝日山公園に決めました。小高い丘の上にあるので、見晴らしがよいというので、散策を兼ねて行って見ました。街を歩いても繁華街らしい商店街もなく、ひっそりした道路に殆ど人は歩いていません。氷見駅に戻っても、駅舎は平屋、ぽつんとタクシーが1台停っているだけ。
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駅に着いた時はちょうどお昼時、駅の傍の小さなカフェで限定20食というランチを食べたのですが、2時頃だったのに、限定20食のランチがまだあったことに、ちょっとびっくり。
食事を終えた後は、高岡行きの氷見線に乗りました。
雨晴の駅まで往路と同じ海が見えるのですが、見る方角が反対なので、見飽きることはありません。
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高岡についたものの、新幹線の駅「新高岡」に行く電車を待つ間が長いことを知り、新幹線が停まる「富山」に戻りました。この駅は降りたことがなかったので、降りて駅の周りを一周してみました。

富山から再び北陸新幹線に乗り、金沢に辿りついた時はすでに夕方。
翌朝、観光バスに乗る集合場所を確認して、駅から近いホテルに行きチェックインしました。
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翌朝、ホテルを出て金沢駅東口のバス乗り場へ行き、バスが来るのを待っていると、十数人の人たちが集まってきました。
バスは定刻に出発して、金沢の市街地をぬけて輪島に向かいます。
最初に立ち寄ったのは輪島。バスを降りて輪島朝市を見に行きました。ちょっと興味を持って魚の干物を見ていると、「まけるから~」と声がかかります。ついに4種類の魚の一夜干しを買ってしまいました。8枚の干物が1000円、それが12枚ぐらいにしてもらって商談成立。その日の夜東京に帰るというと、ペットボトルを凍らせた保冷材も梱包してくれました。家に戻って封をとくと、生産者の名前と電話番号が記された小さなカードは出てきました。他の製品にも同じようなカードが袋の中に入っていました。これは朝市に出品するためのルールだと思いますが、消費者としては安心できることだと思いました。
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朝市を見た後はいよいよ白米千枚田です。
期待した通りの海を背景にした大きい棚田、細かい魚の鱗のような田んぼが織りなす幾何学的な模様が何とも言えません。丁度、田んぼで農作業している人々の姿を見ることもできました。
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この地域も老齢化して、農作業できる人が減り、いつまで棚田が存続できるかわからないという状況のようです。面白い地図を見つけました。小さな鱗のような田んぼの所有者の名前を記した地図です。小泉元首相や今話題の人安倍昭恵さんの名前もありました。
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もっと時間があれば周囲を散策して見たかったけど、この辺鄙な棚田に来られただけでも良かったと、満足して次の目的地を目指すバスに戻りました。
お昼は、リゾートホテルのダイニングに用意されていました。時間に限りがあるので、皆同じメニュー、1時を過ぎていたので、何を食べても美味しかったです。
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その後は、キリコ会館。最初、キリコはガラス細工の一種だと思ったのですが、 輪島キリコは巨大な灯篭。ここにはキリコ灯篭と神輿が展示されていて、 館内は照明を落としてライトアップされているので、祭りの雰囲気を味わうことができました。その他、演歌で有名な「岸壁の母」の碑・世界一長~いベンチ
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そして昔読んだ松本清張の小説(ゼロの焦点)の背景になった、断崖絶壁の景色等を見て、
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最後に、千里浜なぎさドライブウェイ(海岸沿いの砂浜が車道となっている)を走り、金沢駅に着いたのが夕方4時過ぎでした。
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東京に戻る予定の新幹線の時間まで1時間以上あったので、みどりの窓口で、早い時間に切り替えてもらって、早めに東京に戻ることができました。
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by amtask | 2017-06-21 18:36

Japan Rail Pass の旅ーその1

新潟十日町の棚田

今回の旅のテーマは「棚田」と温泉です。
棚田は去年の秋、長野県の姥捨てに棚田を見に行き、絵の題材としても面白いと思ったからです。温泉は、折角日本に居るのだから、1度は行きたいところでした。
行先も決めずに、日本の来る前にとりあえず購入した1週間有効のJapan Rail Pass。そのPassをいかに効率よく使うかが、今回の旅のポイント。まず何を見たいか、何をしたいかで目的地を決めて、JR以外の乗り物を含めた所要時間、どこの泊まるかなど、更に梅雨時なので、天気予報も調べたり、途中で2回ほど東京に戻ったり、と計画を立てるのに結構時間がかかりました。その結果、3つの小旅行を企画しました。

まず1つ目の小旅行は、新潟の十日町へ棚田を見に行く旅。何故 十日町かというと、この地域には数多くの棚田が、集中している事をネットサーフにより知ったからです。十日町は、越後湯沢でほくほく線に乗り換えるだけで行けるというのも魅力です。

先週の土曜日、まず新幹線で越後湯沢に行き、ほくほく線に乗り換えて十日町へ。
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越後湯沢駅と言えば、今から20年ほど前まで、毎年冬になると数回スキーの為に通った駅。乗り換えるついでに、駅に降りたってみました。雪のない越後湯沢駅は、土曜日だというのに人も少なく、私にとっては見慣れない淋しい光景でした。
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十日町は越後湯沢からほくほく線に乗り換え、30分程のところにあります。この地域では飯山線と交差している主要な駅なのです。私は以前、冬になると度々石打に通っていたのですが、石打駅がほくほく線の駅であることを、今回初めて知りました。

十日町駅に着きました。雨も降りそうなので、急いで観光タクシーの券を買い、タクシー乗り場へ。1台目のタクシーは棚田は詳しくないというので、他のタクシーの運転手さんに棚田について聞いてみました。棚田について詳しいということで、そのタクシーに乗せてもらうことにしました。
この観光タクシーは、割安の3時間コース、いくつかのコースがあるのですが、私達は棚田コースを選びました。
まず、一番遠い、星峠の棚田から回ってもらうことにしました。
タクシーが走り始めて間もなく、雨が降り始めました。星峠は峠という名前のとおり、かなり高いところにあるようで、急カーブの坂道を登っていくのですが、雨は段々激しくなっていく中、クルマはスイスイと坂道を登り、間もなく星峠に着きました。運転手さんは地元の人で山道にも慣れているのでしょう。
峠の上から見下ろす棚田は、雨に煙っていましたが、それなりにきれいに見えました。
お天気が良ければ、人も車も多く、道路も駐車場も混んだでしょうが、雨のお蔭で、土曜日だというのに渋滞もなく、棚田を見下ろす人は私達だけ。
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次のような説明と写真があり、今私が見ている棚田とは全く違う雰囲気。お天気・季節・時間帯により、景色もずいぶん違うものだと思いました。
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棚田にだけ集中していましたが、周囲を見回すと、こんな山奥で田んぼを維持するのは大変、今や
棚田はお米を収穫するだけでなく、観光資源になりつつあるもかもしれないという気がしました。
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もっとゆっくり見たかったけど、雨がだんだん激しくなるので、下界に降りながら次の棚田に向かいました。
2番目の棚田は「儀明の棚田」。田んぼの畦道に桜の木があり、春は水面に映る桜がとても綺麗だとか。
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クルマに戻る時、道路は随分高いところにあるだと気が付きました。
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3番目の棚田は「蒲生の棚田」、比較的小さいですが、段差があるので棚田らしい光景でした。
このころが一番雨が激しく、あまり写真を撮る気もなりませんでした。
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周囲はこんな感じ↓
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4番目の棚田は、時間が余ったので、おまけに寄ってもらいました。
「田野倉の棚田」と言って、比較的平らな棚田ですが、のどかな日本に田園風景が見られました。
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大きなカメラを三脚に設置していたおじさんも、雨が酷くなったので諦めて帰ってしまい、残ったのは私達だけ。何か工事が行われているようでしたが、土曜日でお休み。
お雨のお蔭もあり、静かな環境で見られた田野倉の棚田も、星峠とは違う趣で良かったです。
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この4つの棚田は、十日町の隣の松代駅に近く、もう少し足を延ばせば、この地域で10位の棚田が見られるようです。

雨のお蔭で、3時間の予定が効率よく2時間で回れた十日町の棚田めぐり。
「まだ時間が残っていますけど、いいんですか❓」と運転手さんが気遣ってくれたけど、充分満足して、十日町駅前でタクシーを降りました。
十日町から再びほくほく線に乗り越後湯沢駅に戻り、遅いお昼をしました。それでも予定の新幹線の時間まで間があるので、予定より2時間位早い新幹線に乗り、東京に戻りました。
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新幹線の座席もガラガラで、私達の載った車両に乗客は私達だけ。快くまどろみながら、気が付いたら東京駅。とても短い旅でしたが、念願の星峠を含め4つの棚田が見られた充実した1日でした。
雨に降られたけど、あの急な山道を快く行ってくれたタクシーの運転手さんにも感謝です。
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by amtask | 2017-06-18 12:04 | Comments(4)