備忘録ー日本滞在、残りの一週間

金沢旅行から帰って、バンクーバーに戻るまでの一週間は本当に忙しかったのですが、
忙しさの合間に、東京をあちこち歩き回り、色々なことを感じました。

新宿に行った日、友人とランチを楽しんだ後、どうしても行きたかった展覧会に行きました。テーマは「樹」、「フランスの風景」と、とても興味がある要素が2つもあったのです。
東京には沢山の美術館があり、数えきれないほどの展覧会が開かれているので、私は日本に一時帰国すると、必ず友人達と1~2回は美術館に行くのですが、今回はいつもご一緒して下さる絵のお友達が忙しく、美術館巡りをする機会がなかったのです。
今回、その展覧会の最終日が26日なのでまだ間に合う、そして場所は新宿の東郷青児紀念美術館、前回の日本滞在の時、折角友人と待ち合わせて、この美術館に東郷青児の絵を見に行ったのに、月曜日で閉館でした。今回は水曜なので大丈夫、これだけの好条件が揃えば行くしかありません。
友人と別れた時はすでに夕方でしたが、閉館までの約1時間半、絵を見る時間が持てました。美術館は夕方だったためか空いていて、興味ある絵を好きなだけ時間を割いてみることができました。一人で美術館に行ったのは、これが初めてでしたが、一人でも行ってよかった、美術館で絵を見た1時間半は、慌しさの中のオアシスのような時間でした。
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その翌々日は金曜日、東京駅近く歯医者さんで治療を受け、八重洲口の前の大通りを渡ったところで見たものは、某証券会社の大きな電光掲示板を多くの人が集まって見上げている光景でした。私もつられて掲示板をみると、その日の日経平均株価が15,000円を切って、前日比-1,285.98円となっていました。この数字を見て、急激な株価暴落に驚きました。何が起きたのだろう、しばらく考えて、その日が英国のEU 離脱するかどうかが決まる日だったことを思い出したのです。日本から見れば遠い英国ですが、グローバル化した現代、ニュースは瞬時に地球を駆け巡ったのです。遠く離れた日本にも、これから大きな変化があるに違いないと、ちょっと心配になりました。
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その翌日の夕方、目白に住む息子の家に行く途中、目白通りから護国寺に抜ける不忍通りを歩いたのですが、道路の拡幅工事が行われていて、以前はそれほど広くない通りが、片側3車線の大通りになりつつあるのを見ました。この周辺の道は、私が学生時代によく歩いたところ。学校の帰りに寄った友人の家も、道路拡幅の為に買収され、道路の一部になっていました。こんな身近なところまで、変化が押し寄せる東京を見た気がしました。
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そして2日後私は、来るたびに大きく変わりゆく東京に心を残し、こじんまりしたバンクーバーの街に帰ったのです。
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# by amtask | 2016-07-09 02:52

備忘録―金沢旅行(続き)

蛍を見た翌日の朝、私達はホテルに荷物を預けて、兼六園に向かいました。
ホテルを出てすぐ、昨夜蛍を見た渓流沿いの道を通りました。昨夜は真っ暗で何も見えなかったのですが、蛍についての説明もあり、蛍が飛び交った渓流の景色も見ることができました。
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次に行ったのが、この旅行のハイライト、兼六園です。
兼六園は、観光案内の写真などで見慣れた景色ですが、やはり日本の3大庭園だけあって、実物の景色は見ごたえがありました。昔来た時は秋、まだ積雪はなかったものの、雪つりの景色が見られました。今回は初夏、緑濃い木々が水に映り、きれいでした。
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金沢では、東京ではめったに見られない和服の女性を2回、見かけました。水辺の兼六園と和服の女性よく似合う光景です。女性の浴衣も加賀友禅風、鮮やかなきれいな色でした。
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兼六園を出た後は、ひがし茶屋街へ。金沢駅に近いエリアで、「ひがし茶屋」として、茶屋町創設時から明治初期の建築が残る重要伝統的建造物群保存地区に指されてされています。
京都の祇園に似ていると言われ、現在は石川県の伝統工芸品や九谷焼などのお皿、金箔のお化粧品などのお店も立ち並んでいますが、以前は遊郭があった所です。
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ひがし茶屋街で内部を見学できるお茶屋さんの施設としては2~3あるそうですが、私達は志摩というお茶屋さんに入館料500円払って見学しました。入館料は少し高めですが、説明が丁寧でした。
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この建物は、江戸時代後期に建てられたお茶屋さんで、当時の姿のまま一般公開されていて、説明を聞きながら、各部屋を見て回ることができます。
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踊っている芸者さんの光景はビデオで映されていたものです。
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はなれの間だけ、壁の色が紅色ではないのは、寛ぐため、休息の為の部屋だったのでしょうか。説明では、この建物に宿泊できる部屋はないのです。
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説明で興味深かったのは、いくらお金があっても一見さんお断り、これはよく言われている事ですが、当時の武士は立ち入り禁止、豊かな町民だけが利用できたというのです。武士は今の高級公務員のようなもの、その人達を除いて、そんな高額な遊興費が払える豊かな民間人が沢山いるほど、金沢の街は栄えていたのでしょうか。

その後は近くの主計町茶屋街(主計は「かずえ」と読む)を歩いてみました。ひがし茶屋街などは特に、昔の茶屋街の史跡的イメージが強いのに対して、主計町茶屋街は現役の茶屋や飲食店が営業していて、活気があるという人も居ますが、私達が歩いたのはお昼過ぎ、ひっそりとしていました。
主計町茶屋街を過ぎて、私達は昼でも暗いという「暗がり坂」を登りました。
階段を登りきったところに神社があるのですが、ネットで調べてみると久保市乙剣宮という神社でした。また坂は主計町茶屋街と、坂の上にある久保市乙剣宮を結んでいて、かつて旦那衆が人目を避けて茶屋街に通うために使われていたとか。
また、久保市乙剣宮は泉鏡花ゆかりの神社で、近くに泉鏡花の生家や記念館があるそうです。
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ついでにネットで得た知識ですが、「あかり坂」もあるとか。それは地元住民の依頼を受けて作家五木寛之が、尾張町から主計(かずえ)町へ通じる「暗がり坂」に平行する坂道を、暗い夜のなかに明かりをともすような美しい作品を書いた鏡花を偲んで、あかり坂と名づけたというのです。あかり坂は、また、上がり坂の意(こころ)でもある」。標柱にも五木氏の言葉が刻まれているそうです。
地元住民の方の明るさを求める気持ちで命名された坂道。明るさを求める気持ちは、金沢の文化、例えば加賀友禅や九谷焼の明るい鮮やかの色調、金箔の輝きを好むということにも表れていると思います。再び金沢を訪れることがあれば、あかり坂、是非登ってみたいです。

暗がり坂を登った後は、ゆっくり歩いてホテルに戻りました。あらためて、金沢の街を歩いてみて、東京と違って、時間がゆっくり過ぎていくのを感じました。
ホテルで預けた荷物を受け取り、金沢駅に向かう途中、近江町市場により、他のメンバーの方は買い物をしましたが、数日後にバンクーバーに戻る私達は見るだけ。
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後は予定通り、東京行きの新幹線に乗り込み、2時間半後、東京駅に着きました。着いた東京駅は夕方の混雑で凄い人!あの静かな金沢から見ると別世界でした。
こうして日本の中の異文化が感じられた金沢旅行、たった1泊2日の短い旅でしたが、同行して下さったメンバーの方がた、特に街を案内して下さったSさんに感謝です。お蔭で、効率よく、楽しく見て回るまわることができました。
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# by amtask | 2016-07-07 03:52 | Comments(2)

備忘録―金沢旅行

早いもので今年も半分が過ぎて、今日はもう7月。
6月末に日本からバンクーバーに戻り落ち着いた今、日本滞在中に行った金沢旅行を思い出してみました。

40日の日本滞在も1週間を残すだけとなった6月の下旬、合計6人のグループで金沢を旅しました。
私にとっては2回目の金沢でしたが、若い頃、自分の意志でなく社員旅行として行ったので、兼六園と武家屋敷ぐらいしか記憶に残っていません。
今回の旅行では、新しく開通した北陸新幹線に乗ることも楽しみの一つ。
出発の日、朝早く起きて東京駅から新幹線に乗り、2時間半後には金沢に着きました。。
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お昼まで間があるので、街を見ながらゆっくり歩いて近江町市場へ。
グループの仲間のお一人が金沢に詳しく、お目当ての食堂の前まで行ったのですが、すでに長蛇の列。第二候補の食堂の前に並んで、美味しいお昼ご飯にありつけました。
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ランチの後はゆっくり歩いて、兼六園近くのホテル(ホテル金沢)へ。結婚式場も備えた大きなホテルです。そのホテルで早めのチェックインを済ませて、荷を下ろし、早速街に出ました。

まず金沢城公園へ。大手門の巨大な割石を使った石垣に圧倒されました。その傍らに咲く桔梗がより可憐に見えました。
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立派な門(名前を忘れました)をくぐる頃、ポツポツと雨の気配ですが、傘を差すほどではありません。
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その日は、兼六園は素通りしただけで、次の目的地21世紀美術館へ向かいます。この美術館は「街に開かれた公園のような美術館」ということで、入場無料のエリアが広いのです。私達は時間の余裕もないので、まず無料エリアだけまわってみました。美術館のエリアに入るとプールがあり、水の中に人が立っているのが見えました。実際は、水の中に人が立っているように見えるだけ、どんな仕掛けになっているのでしょうか。
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そして建物の中に入り、色々な部屋を見て回り、疲れたので鮮やかな友禅模様の壁面の傍の椅子に腰かけて少し休憩。再び街に出て、コーヒーショップで喉を潤してから、香林坊という繁華街を通り、次の目的地へ。

長町武家屋敷跡は、昔金沢に来た時に歩いた記憶があるところです。
近代的な美術館に行った後だけに、古い街並みの落ち着いた雰囲気に、心も安らぐ気がしました。難しそうだけど、絵にもなりそうな光景も沢山ありました。
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由緒ありそうなお屋敷もいくつか。
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その後は加賀友禅の工房へ。
加賀友禅の華やかな色合いは、九谷焼と同じように豪華で鮮やか。太平洋側に比べて日本海側の金沢の気候は暗いので、明るい色が好まれるのかも知れません。金沢の名産品には金箔があしらわれるのも、「明るく豪華」がキーワードだという気がします。
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その後、武家屋敷や足軽資料館など見て、日も暮れかかったころ尾山神社に寄りました。
この神社は、前田利家とお松の方を祀った神社ですが、神社にしてはステンドグラスがあしらわれていたり、教会のような雰囲気を感じたり不思議な神社。もしかして隠れキリシタン?等と思ってみたのですが、旅から帰りネットで調べると、金沢港を出入りする船の為の灯台の役割を果たしていたという記事を見つけました。
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また利家は常に命を狙われていたようで、馬に乗った利家の銅像に背中を覆う大きな袋,母袋(ホロ、ホウと読む)があるのですが、それは敵の放った矢から、命を守るためだったそうです。母が子供の命を守るために用意した防具という意味でしょうか?
母と言えば、驚いたことにお松の方は、2人の男児と9人の女児、合計11人の子を生んだそうです。
感慨深く利家の銅像を見たり、夕暮れが迫った古めかしい庭園を散策したのです。
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その日の夕食は、色々探した結果、適当なお店が見つからず、ホテルのダイニングでとりました。豪華な加賀料理ではなかったのですが、のんびり寛いで食事を楽しむことができました。

食後の楽しみは、その日が最終日だという蛍祭りへ。ホテルからすぐ近くの、きれいな水が流れている渓流沿いの道の街灯を消し、ボランティアの説明が聞けるというイベントでした。
目が慣れてくると、アチコチに小さな光が点滅しながら動いていきます。
私にとっては初めて見る蛍。蛍の雄と雌が出会いを求めて互いにサインを送るのが、蛍が放つ光の点滅なのです。小さな蛍を手に取って、ボランティアの方が見せて下さいました。深い土の中で長い時間をかけて育ち、地上に出ると1週間の命だそうです。東京に暮らしていた私は、高級料亭や椿山荘でしか見ることできないと思っていた蛍が見られて、満たされた気分になれたのです。(続きます)
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# by amtask | 2016-07-05 15:00

梅雨の合間にー深大寺と神代植物公園

梅雨の合間に、深大寺に行ってきました。
何年ぶりか思い出せないほど久しぶりの深大寺と神代植物公園でした。
その日は暑い日で、真夏のような強い陽射しでしたが、平日ということもあり、空いていて静かでいいな、と思ったら聞こえてくる言語は日本語より中国語、東京の都心から離れ、交通の便もよくないのに、外国からの観光客が多いのに驚きました。
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深大寺に着くと、まだお昼には間があるので、まず水生植物園へ。先日行った明治神宮の花菖蒲は、水がない土の上で咲いていたのですが、ここでは水の上で花菖蒲が咲いていました。その日は晴れて暑く、きれいな青い空に白い雲、真夏のような景色が広がっていました。
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しばらく散策した後、深大寺の境内へ。ご一緒した友人の愛犬が眠る動物霊園に行き、ワンちゃんの冥福をお祈りしました。
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時間がお昼近くになり、「雀のお宿」というお蕎麦屋さんに落ち着き、深大寺蕎麦でランチを楽しみました。
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午後は植物園へ。鬱蒼とした緑濃い林・広い芝生の広場・そして川や池もあり、自然がシッカリ残されている広大な植物園。川で泳ぐ長~い蛇は初めて見ました。すごく早く泳ぐので、良い写真は撮れませんでした。
池の縁まで行くと、水面を覆うように白やピンクの蓮の花が咲いているのが見えました。
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林の中に咲く何気ない花も、光と影の中で華やかに輝いて見えました。
広大な薔薇園は。薔薇の盛りを過ぎていましたが、まだ薔薇の香りが残っていました。でもとにかく熱いので、建物の中へ。
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バラ園の傍に、温室がありこの中も暑かったけど、熱帯性の植物を見ることができました。
ハイビスカス、サポテン・オーキッドなどもきれいでしたが、一番印象に残ったのは、熱帯性スイレン。私達が身近に見るスイレンは温帯性スイレンだそうですが、その違いは、熱帯性スイレンは花が水面に浮かぶのではなく、高く伸びた茎の上に花をつけるのです。そのため、水面に映った花がとても素敵、花の美しさが2倍楽しめる熱帯性スイレンなのです。
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熱帯性スイレンを堪能した後は、オーキッド・ベコニア・サボテンなど駆け足で見て外へ。
少し涼しくなった外に出て、植物園の出口近くのCaféでお茶して植物園を後にしました。
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# by amtask | 2016-06-18 14:54 | Comments(6)

10年ぶりに見た明治神宮の花菖蒲

東京も数日前に梅雨入りしました。
今日は雨ですが、梅雨にしては雨は少なく、比較的過ごしやすい初夏の陽気が続きました。
日本滞在の前半は、税金の申告や用事で忙しく楽しむ暇がなかったのですが、ようやく5月末頃から、花を見に行ったり、お友達とランチする時間が持てるようになりました。
カナダに移住後、6月の初旬にはバンクーバーに戻ってしまうので、いつも時期が早過ぎて見られなかった明治神宮の花菖蒲、10年ぶりに見に行きました。それも10年前に見に行った時と同じ友人が、付き合ってくれました。

平日なのでそれほどの混雑もなく、お天気は曇り、花菖蒲を見るには絶好の日よりでした。
入口を入ると、まず目に飛び込んできた景色は大きな蓮の花が浮かぶ池!10年前にもこの池は有ったはず、同じ時期なので蓮も咲いていたはず。でも蓮の花は、私の記憶から完全に消え去っていたようです。
大きな蓮の花が見ごろで、私はここに花菖蒲を見に来たことを忘れるほど見事な蓮の花でした。
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少し歩き進むと、見慣れた花菖蒲の光景が広がっていました。でも10年は花菖蒲は水の中に咲いていたような記憶があるのですが、乾いた土の上で咲いている花菖蒲がちょっと可哀想。やはり花菖蒲には雨や水辺が似合います。それに時期が少し早かったのでしょうか、まだ満開ではなかったのです。
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それでもきれいに咲いている品種もありました。
沢山の種類の中から目についたもの写真に撮りました。
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庭園の中はきれいに保存、整備されていて、茅葺屋ねの東屋の景色も日本的で落ち着いた雰囲気。ここが都会の真ん中であることを忘れてしまうほどでした。
 
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明治神宮にはいくつかのパワースポットがあるというのですが、その一つがこの清らかな水が湧き出る井戸。
10年前に来た時、ほとんど人影もない、ひっそりした井戸を見に行った記憶があるのですが、10年後の今、、管理人のような人が監視していて、見学者を一列に並ばせて、3人ずつ井戸の水に触らせてくれるのです。3人が手を少し水に触ると、監視員のおじさんが、「はい、次の3人の人どうぞ」と言うのです。並んでいる人を見ると、半分ぐらいは外国人のようでした。
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本来の清正井は、涸れることなく湧き出る清らかな湧水によって、強い浄化作用が満ちているパワースポットだそうですが、次のような注意が必要だとか。
「清正井は陰陽道でいう陰陽がはっきり出る、陰呼(いんこ)という作りになっていて、大勢の人が訪れたために、人々の邪気が溜まってしまい、負のパワー、負のエネルギーが渦巻いている」。
なので、「雨の日や、夕方薄暗くなってから、清正井を訪れると、負の気を身につけてしまうので、雨の日や午後2時以降は訪れてはいけない」というのです。
私達、何も知らないで行ったけど、その日井戸を訪れたのが12時過ぎ。悪い気は貰って来なかったということになります。良かった!と胸を撫で下ろしました。

そういえば、その日のニュースで原宿駅を新しく建て直すということが報道されました。
確かに外国からの観光客も増えたし、建物も古くなったので、新しい広い駅が必要なのだと思いますが、原宿駅の落ち着いた佇まいが失われるのは、ちょっと淋しい気がします。
昔の原宿駅、本当に小さな静かな駅だったのです。
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# by amtask | 2016-06-13 14:43 | Comments(4)

東京の初夏

あっという間に予定滞在期間の半分が過ぎてしまいました。
滞在の前半は、比較的お天気が良く、晴れると暑いのですが、日陰や朝夕は肌寒ぐらいの,過ごしやすい初夏の陽気が続きました。
急ぎの用事も終わった5月下旬から6月初旬にかけて、2つの公園に行きました。

良いお天気の週末は、散歩もかねて羽根木公園へ。つつじの時期が過ぎて、お花を楽しむことはできませんでしたが、新緑から夏色に変わりつつある木々の緑がきれいでした。
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6月初日、五反田に用事があり、その帰りに以前から行きたいと思っていた池田山公園に足をのばしました。小さな公園ですが、パワースポットがあるというので、急に脚光を浴びた公園。しかもパワースポットとしては、首都圏では最高の場所だとか。ネットでその公園の説明を読むと、
「池田山公園は風水で言う龍穴に当たり、富士山から発する龍脈が入ってくる場所といわれ、岡山藩主池田家の下屋敷の奥庭だったところ。戦後しばらく私人の邸宅だったが、品川区が土地を取得し、庭園を保存し整備して1985年に区立公園として開園された。」
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また池田山公園の形式は、「日本庭園に多く観られる回遊式庭園だが、池田山公園の場合は高低差があるので、公園の高台からだと眼下の池を覗き込む感じになる。それは「のぞき式」と呼ばれるのだが、そのため0.7ヘクタールと、公園としては大規模ではないのに、なんともいえない壮大なスケール感が生じる。 」
この説明の通り、公園に入って上から池を見下ろした時、「幽玄」という言葉が思い浮かびました。
ここは目黒と五反田の中間あたりに位置する都会なのに、何とも言えない静寂に包まれ、上から見下ろす池の縁には菖蒲の花が咲き、大きな鯉が泳ぐ景色が、緑濃い木々の間から見えて、とても都会の中の公園等は思えないほど。小さな公園ですが、確かにここはパワースポットの場所だと納得できるような気がしました。
正門の反対側の入口から入って、正門から出たのですが、正門の近くには立派な井戸もありました。きっとパワースポットには綺麗な水は付き物なのでしょう。
↓の写真の灯篭は、古くて次の地震で崩れるという代物、でも立派な灯篭でした。
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しっかりパワーをもらった気分で、公園を後にしたのですが、目黒駅に行く途中、不思議な光景を見ました。虹色の雲です。虹雲は彩雲ともいわれ、その雲を見ると幸運が訪れると言われているそうですが、地震の前兆だという話もあるようです。私が見た虹雲はどちらなのでしょう。とにかく、私は初めて虹雲を見たのです。
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虹雲を見た後、しばらく歩いて目黒駅の近くまで来ると、↓のような看板が立てられた工事現場に差し掛かりました。未だ建設中の40階建てのコンドミニアム、完売御礼というのです。「爆買」という言葉が頭をよぎりました。日本でも富裕な外国人が不動産を買っているのでしょうか?
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たった一駅、五反田駅から目黒駅の間を歩いただけで、色々なものを見ることができた午後。やはりあの虹雲は幸運の雲だったのだと思います。というのは、虹雲を見てか1週間経とうとしている今、まだ大地震は起きていないからです。
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# by amtask | 2016-06-07 22:28 | Comments(0)

日本へ一時帰国ー初夏のバンクーバーを後にして

早いもので日本に戻って10日も経ってしまいました。
カナダに移住して10年、春と秋の2回、日本への一時帰国を繰り返しているのですが、いつもの年より1か月近く遅い一時帰国で、新しいことを体験し、見慣れない景色を楽しみました。4月後半から5月前半はバンクーバーに居たことがなかったのです。
春から夏にかけてのイベント(特にマラソン大会)が多いバンクーバー、週末になるとバンクーバーのダウンタウンはイベントがある度に、交通規制が敷かれて大変です。ダウンタウンに近い我家の周囲も、イベントの日のある時間帯は、車で出ることも入ることも難しくなるのです。今までこの時期はバンクーバーを不在にしていたので、あまり気になりませんでしたが、週末に出かける予定、来客がある時は、事前に調べておかなければなりません。便利はずのダウンタウンは、不便な街になってしまうのです。
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5月半ばになると、新緑はますます鮮やかさを増し、石楠花やハナミズキが桜に代わって街を彩ります。街の色彩が変わると、歩きなれた道も、はっとするほど新鮮に感じます。
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4月下旬に、いつも通る街で見た白い花、初めて見たような気がします。名前も知りません。
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5月初旬、マーケットで見かけたルバー、大きなルバーを2本買って帰り、ジャムを作りました。食べ残した分は、日本に持ってきて食べています。
トウモロコシは出盛りになると皮付きのまま山積みで売られます。これは重さでなく1本いくらで売られるので、大きくて実がしっかりついているのを選んで買いました。これは1本50セント。2本で約85円位。
日本でトウモロコシ見つけて買おうと思ったら、一回り小さいのが1本150円、高いので買いませんでした。
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5月に入ると、アパートの前の海を通る船も貨物船に加え、遊覧船やクルーズ船が加わり、ますます賑やかになります。ボーっと窓の外を眺める時間も長くなりそう。
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1年で一番過ごしやすいと言われている初夏のバンクーバーに心を残し、5月半ば過ぎ、日本に一時帰国しました。
1年ぶりに3つの花を咲かせてくれたオーキッドが気がかりでしたが、日本では私を待っていてくれた花がありました。バルコニーの片隅に咲いていたシンビジウム。この花は、20年近く前、友人夫妻が初めて我が家に遊びに来てくれた時に戴いた花なのです。家を留守にするとき、仕方なくバルコニーの片隅に放置したのは、雨も降り日が照るので、生き延びてくれることを期待したから。過酷な環境で健気に開花したシンビジウムを見た時は本当に嬉しかったです。
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# by amtask | 2016-05-29 12:24 | Comments(2)

母の日の赤い花

もうすぐ1週間経ちますが、今年の母の日に、偶然にも友人から赤い花を戴きました。
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その日は、私達もしばらく日本に行きバンクーバーを離れるので、親しい仲間が集まってポットラックパーティーを開きました。
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友人のSさんが、ご馳走とお庭に咲いたお花を持って来て下ったのです。
更に、ちょうど1年前、引っ越し祝いに戴いたオーキッドの花が、再び開花したのです。
母の日に偶然戴いた赤い花、お部屋も明るく、私の気持ちも華やぎました。

2年がかりで描いた桜の絵
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# by amtask | 2016-05-14 15:31 | Comments(4)

バンクーバーの空き家問題

昨年4月に今のアパートに引っ越してきて1年経ちました。
住んでみて、この街は何とも不思議な無機質的な街だと、あらためて感じています。
移住した直後、英語学校に通っていた時、駅まで行くのに今住んでいるアパートの前を毎日通っていたのですが、その当時、その周辺はいくつかの高層アパートが建築中でした。
この地域の開発は、1990年以降から始まり、今は、ほとんどの高層アパートは完成して、街路樹も大きく育ちましたが、以前住んでいたWest End地域からすれば、まだ無機質的な感じは免れません。
夜になっても近隣の高層コンドに電燈が灯る住戸が少なく、明らかに人が住んでいない空き家も目につきます。近くの大きなスーパーマーケットには、レジに並ぶ人も少ないので経営が成り立つのかな?と心配になるほど。無機質と感じたのは、人が少なく生活感も人のぬくもりが感じられないからだと気が付きました。
私が住むアパートから道路を隔てた、築8年のアパートは1年中、夜になっても数えるほどしか灯りが点かないのです。(写真の左のアパート)
他のアパートも半分電気が灯ればいい方で、街全体に活気が感じられません。全室、夜中灯りが点いているビルがあるとすれば、それはオフィスビルです。
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以前住んでいたのは、ダウンタウンの西、West Endという地域。
今住んでいるところとは対照的に、古くて自然があふれ、静かで庶民的な街。この地域のアパートは殆どが古く、築30年~60年という建物です。
空き家も少なく、夜になるとほとんどの住戸に灯りが灯り、人のぬくもりが感じられました。
住んでいる人達は、地元の勤労者や、古くから住んでいる高齢者も多く、近くには公立の学校もあり、子供の数も多かったのです。

ただWest End地域で住宅を購入し難い理由は、共同住宅の80%以上が賃貸、残りの数少ない、購入できる共同住宅の多くが、色々な厳しい条件が付いているのです。
例えば所有者は賃貸に出してはいけない、ペット不可または制限付き、そして住民の年齢制限があるところも。それはアパートの環境と安全を保つためだと考えられますが、一番の厳しいルールは、貸しに出せないことです。自分が住まなくなったら、売るか空き家にするしか選択肢がないのです。そんな訳で私達は、West end にアパートを、長年かけて探していたのですが、諦めました。そして少し範囲を広げて探した結果、コールハーバーという比較的新しく開発された地域に、今住んでいるアパートを見つけたのです。

コールハーバー地域は、バンクーバーのダウンタウンの北側に位置し、スタンレーパークのウエストジョージアの入口近くからコンベンションセンターにかけての海沿いの地域。細長い地域ですが、高層の建物(ほとんど40階位)なので住宅の戸数は多いはず。でも売りに出されている住戸は極端に少ないので、たとえ有り余るお金があっても買えない状況になっています。
これは以前から社会問題になっているのですが、すべての住戸は誰かが購入・所有しているのに、人が住んでいない空住戸が多いのです。その理由は、所有者が住まない、貸しに出さないから。この地域のアパートの賃貸の制限はWest End地域より緩いはずなのに、貸しに出さないのです。それは所有者の多くが富裕な外国人で、購入理由は、資産の保全・将来の自分達の住まいとして購入する場合が多いようです。保有するだけでもコストがかかりますが、有り余るほどの資産を持つ彼らは、貸しに出す必要がないのです。その結果、空住戸が増えてしまうというのです。

結局、不動産価格も、需要は多いのに、供給が少ないので価格はうなぎ上り。良い物件が売りに出ると、売り出し価格より大幅に上回る金額の購入申し込みが殺到し、価格は高騰。固定資産税の評価額も私達が購入した時より20~25%以上、上昇しました。また貸しに出す人も少ないので、借りて住むにも家賃も上昇。その結果、地元の勤労者が住めないほど、住宅費が高騰してしまったのです。

5月3日付の新聞(Vancouver Metr )に、バンクーバーの空き家問題と、住宅の価格高騰について、次のような記事が載っているのを見つけました。

Vancouver’s dilemma with empty homes (空き家問題で窮地のバンクーバー)
今年3月の調査で、電力の使用状況からバンクーバー市内で、10800住戸(その90%は共同住宅)が1年以上、人が住んでいない空き家だとわかった。何とバンクーバーの共同住宅の8戸に1戸は空き家。一方、他のカナダの大きな都市の全住戸の空き家比率はたった4.8%。
そこでバンクーバー市は今、何とか空き家の数を減らす解決策を考え始めた。
まずバンクーバーの住民を対象にした市の調査では、バンクーバー市の空き家の数の多さ、空き家を深刻な問題ととらえるか、一般的な住民が住めるような住宅を、政府が開発するべきかどうかなどを尋ねている。
また、空き家が多いことの一因となっている賃貸を制限する共同住宅についてとか、空き家の住戸には追加の税金を課すること、またBC州の経済と関連が薄い(外国人)所有者に更なる税金を課すべきかどうかの意見も求めている。そのアンケートの結果は5月16日に公開される。

昨年、バンクーバー市長は、空き家と市場の投機性が住宅の価格を高騰させていると語り、バンクーバー市は、BC州に、短期間の住宅売買を止めさせるためにspeculation tax(投機税)の導入を働きかけているというが、まだBC州の今年の予算には組み入れられていない。
今年の3月、委員会は、資産の所有権を追跡し、空住戸に人を住まわせる法的手段の用意をするよう州に働きかけた。また彼らはスタッフに、所有者が何とか住宅を貸し出させる方法を、飴(インセンティブ・優遇)、と鞭(重い課税など)を使ってでも、解決策を探るよう指示した。

バンクーバーの空き家問題もかなり深刻なようですが、バンクーバー市は、有効な空き家対策を打ち出せるでしょうか?この不思議な街に住みながら注意深く見守っていこうと思います。

※カナダでは、共同住宅をApartmentと呼び、高層のコンドミニアム・低層のフラットもすべてApartment です。「マンション」のいう言葉は使いません。「アパート」の言葉のイメージは、日本とかなり異なります。
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# by amtask | 2016-05-08 04:04 | ◎ ひとり言 | Comments(6)

春爛漫の季節―その2

4月中旬、バラード通りの近くまで買い物に行き、マーケットの近くで、キバナフジを見つけました。キバナフジは、バンデューセン植物園の並木道が有名で、見にいったことがありますが、それは素晴らしい光景でした。でも街中では開花するまでキバナフジは、その存在を忘れてしまう花なのです。でも咲き始めると、あちこちに咲いているのに気付きます。
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以前住んでいたアパートの通りで、藤の花を見つけました。こんなところに藤の花が咲くなんて!と小さな感動を覚えました。
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また、用事で近郊に出かけた時、たまたま通りがかった通りで、藤棚を見ました。
薄紫の藤の花が満開で、あふれるように咲いていました。藤棚の下に佇み、初めて藤の花の甘~い香りを嗅ぎました。以前日本に住んでいた時、時々通っていたテニスクラブのお庭に藤棚があって、毎年花を見ていましたが、その香りを嗅ぐほどではなかったのです。
偶然の藤の花の出会い、初めて嗅ぐ藤の花の香りに酔いしれました。
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そして今日、お天気の良い日曜日、スタンレーパークのパビリオンの藤を見に行きました。ここに藤の花が咲くのは、知っていたので、感動することはなかったものの、古い建物との調和は素敵でした。
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藤の花、華やかではありませんが、風に揺れるような風情が好きです。

4月の下旬は忙しくて1週間、Art classはお休みしました。
Art Classはうちのアパートから徒歩10分のところにあるのですが、いつも通る道を歩いていると、見たこともない赤い花の木が目につきました。10年もこの近くに住んでいて、なぜ見たことがなかったのか、よく考えてみると、4月末から5月にかけては、毎年日本に戻っている時期だったのだと気が付きました。それにしてもたった1週間の間にこんな赤い花の木の並木道になっていたなんて! 下の方にある枝に咲く花を接写してみると、小さな薔薇のようです。
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数日後また、この道を通ると、今度は大木に白い花が咲いていました。木が大きすぎて花を接写できなかったのですが、赤い花と同じ種類の花のように見えました。
ネットで調べても、この木に咲く花の名前がわかりません。
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早いもので今日から5月。5月の下旬に日本からバンクーバーに戻ることはあっても、今頃ここに居るのは、今年が初めて。時期が少しずれるだけで、咲く花も景色も変わる5月のバンクーバー。10年も住んでいるのに味わえる新鮮な驚きを、これからしばらく楽しもうと思います。
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# by amtask | 2016-05-02 11:09 | Comments(4)