人気ブログランキング | 話題のタグを見る

安全保障法案は可決されたと言えるのでしょうか?

9月17日の「安保法案が可決された」という報道がなされてから、10日が経ちました。
そして安倍首相は、何の問題もなく安保法案が「可決」されたかのように、所信表明を行い「新しい3本の矢」とかを打ち上げました。
でも私は、色々な状況を知るにつけ、とても「採決」「可決」がなされたとは思えないし、認めたくありません。こんな理不尽なことがまかり通ってしまうのなら、日本は法治国家ではなく、民主主義もなく、独裁者にコントロールされる国になりさがってしまうのです。憤りが収まらない気持ちで、この問題について調べていくうちに、
醍醐聡(だいごさとし)東京大名誉教授(会計学)らが「議決がなかったことの確認と審議続行を求める賛同署名」を集めているのを知り、早速オンラインで署名しました。

私はカナダで暮らしているので、日本のテレビの中継は見ていませんが、ネットのニュースなどで断片的に見ることはできます。最も重要な部分は、議事録も残せないほど騒然とした中で、聴取不能な状態で、採決→可決がなされたと言えるかどうかだと思います。そんな状況なのに、NHKは、早々と「可決した」と報道しました。全くの偏向報道だと思います。そしてNHKが報道を見て、可決したと思っている多くの従順な国民をいいことに、首相は可決が既成事実であるかのように、次のステップに移ろうとしています。
日本の国会は、成立していないことを成立した事にできるところなのでしょうか。
法案は、採決→可決という手順を踏んで法になるのです。その手順を踏んでいない今の段階ではまだ法案は法にはなっていない段階なので、安保法(戦争法)はまだ存在していない状態なのではないでしょうか。
私達国民は、納得できないことを、うやむやにされないようしっかり為政者のやることを観察し、不審なことがあったら追及の手を緩めてはなりません。日本にまだ民主主義・主権在民・言論の自由が残っているうちに、私達の手にそれを取り戻し、国民の手で間違いを正さなければならないと思います。諦めたり、忘れたりしたら、日本は法治国家ではなく、独裁者に支配される国になってしまうでしょう。
↓(参考記事 東京新聞9月26日の記事&9月27日付田中隆作ジャーナル)

東京新聞9月26日朝刊の記事
与野党議員がもみ合いになる混乱状態の下、参院特別委員会が十七日に可決を決めた安全保障関連法案は、「参院規則の表決の要件を満たしていない」などとして、議決がなかったことの確認と審議続行を求める賛同署名が二十五日締め切られ、署名開始から五日間で三万二千筆を超えた。この日、呼び掛け人の醍醐聡(だいごさとし)東京大名誉教授(会計学)らが、山崎正昭参院議長と鴻池祥肇(よしただ)特別委員長に申し入れた。 
 二十七日の会期末まで時間が切迫しているため署名はインターネットのみで受け付けていたのに対し、「ネットは使えないが、参加したい」という市民が独自に国会前などで九百四十筆余の紙の署名も集めた。
 山崎、鴻池両氏とも議員会館で秘書が対応。山崎氏側には三万二千筆のうち整理済みの二万九千筆余の賛同署名と申し入れ書を手渡した。締め切り後に届いた署名を含め今月末をめどに追加提出する。鴻池氏の秘書は「議員が内容を確認してからでないと受け取れない」として署名簿は受け取らず、週明けに可否を回答するとした。
 十七日の参院特別委では、民主党が提出した鴻池氏の不信任動議が与党などの反対多数で否決された直後、鴻池氏が委員長席に着席。民主党理事の福山哲郎議員が「これからの議題は何ですか」と話しかけにいったところ、駆け寄ってきた自民党議員らが鴻池氏を守るようにスクラムを組み、少し遅れて委員長席に駆けつけた野党議員ともみ合いになった。怒声が飛び交い、何が起きているか分からない混乱状態の中、与党筆頭理事の佐藤正久議員の手の合図に合わせ、与党の議員らが起立を繰り返した。
 参院規則や委員会先例録には、採決するときに委員長は議題を宣告した上で、賛成議員の挙手か起立で多数か少数かを認定し、結果を宣告するなどと規定されている。十八日に出された未定稿の速記録では「発言する者多く、議場騒然、聴取不能」としか記載されていない。
 醍醐氏は「ネット中継などをみる限り、委員長の議事進行の声を委員が聞き取れる状況になかったことは一目瞭然。委員長も動議提出の声を聞き取り各委員の起立を確認できる状況になかったことは明らか」と批判。二十五日の会見で「何らかの形でさらにしつこく追及していくことが必要ではないか」と訴えた。(東京新聞 引用終わり)

「採決不存在」署名に5日で3万人。鴻池委員長は受け取り拒否-9月27日 田中隆作ジャーナル
山崎議長の事務所では秘書が室内に通し、申し入れ書と署名を受け取った。醍醐教授が「17日のは採決と言えるものではない。3万を超える署名の重みを受け止め、申し入れ書を今日中に(議長に)伝えて欲しい」と告げると、秘書は「分かりました」と返答した。アポは前日取っていた。これが普通の対応だ。
 ところが鴻池委員長の事務所では、男性秘書がロビーに呼び出して立ったままの対応となった。申し入れ書は受け取るが、署名はお断りするという。
別個に声明を発表した「議決無効と審議再開を訴える弁護士有志」126人の代表も出席した。法律家の目から見ても採決不存在は確実だ。 =25日、衆院第二会館内。写真:取材班=
 秘書は「重みのある署名であるからこそ、受け取るためには慎重に判断する。答えは来週火曜日までにする」と告げた。慎重なのか小馬鹿にしているのかわからない。もう会期は終わっている。
 醍醐教授は「民意を聞く耳を持っていない。おおいに問題視していきたい」と怒りをあらわにした。
 (中略)
 澤藤弁護士は「(署名の提出は)憲法第16条の請願権の行使。自分の秘書に国民からの声をブロックさせているのか?」と憤懣やるかたない面持ちだ。
 有志らは今後、寄せられた意見をネット上で拡散していく他、「可決」テロップを流したNHKへの申し入れなど活動していくという。署名は打ち切った後も多く寄せられており、4時間で2000名を超す勢いで増え続けている。
 呼びかけ人の一人、藤田高景・村山談話の会理事長は「安倍政権は一刻も早く忘れて欲しいと思っている。私達は憲法違反の法律が存在しないことを国民とともに盛り上げていく」と抱負を語った。
 「今日で終わりではなく、しつこく追及していきたい」と醍醐教授は念を押した。 《文・竹内栄子》(田中隆作ジャーナル 引用終わり)
by amtask | 2015-09-28 05:00 | ◎ ひとり言 | Comments(0)
<< 足早に過ぎて行った今年の9月 秋の日のOne day trip >>