新潟十日町の棚田
今回の旅のテーマは「棚田」と温泉です。 棚田は去年の秋、長野県の姥捨てに棚田を見に行き、絵の題材としても面白いと思ったからです。温泉は、折角日本に居るのだから、1度は行きたいところでした。 行先も決めずに、日本の来る前にとりあえず購入した1週間有効のJapan Rail Pass。そのPassをいかに効率よく使うかが、今回の旅のポイント。まず何を見たいか、何をしたいかで目的地を決めて、JR以外の乗り物を含めた所要時間、どこの泊まるかなど、更に梅雨時なので、天気予報も調べたり、途中で2回ほど東京に戻ったり、と計画を立てるのに結構時間がかかりました。その結果、3つの小旅行を企画しました。 まず1つ目の小旅行は、新潟の十日町へ棚田を見に行く旅。何故 十日町かというと、この地域には数多くの棚田が、集中している事をネットサーフにより知ったからです。十日町は、越後湯沢でほくほく線に乗り換えるだけで行けるというのも魅力です。 先週の土曜日、まず新幹線で越後湯沢に行き、ほくほく線に乗り換えて十日町へ。 越後湯沢駅と言えば、今から20年ほど前まで、毎年冬になると数回スキーの為に通った駅。乗り換えるついでに、駅に降りたってみました。雪のない越後湯沢駅は、土曜日だというのに人も少なく、私にとっては見慣れない淋しい光景でした。 十日町は越後湯沢からほくほく線に乗り換え、30分程のところにあります。この地域では飯山線と交差している主要な駅なのです。私は以前、冬になると度々石打に通っていたのですが、石打駅がほくほく線の駅であることを、今回初めて知りました。 十日町駅に着きました。雨も降りそうなので、急いで観光タクシーの券を買い、タクシー乗り場へ。1台目のタクシーは棚田は詳しくないというので、他のタクシーの運転手さんに棚田について聞いてみました。棚田について詳しいということで、そのタクシーに乗せてもらうことにしました。 この観光タクシーは、割安の3時間コース、いくつかのコースがあるのですが、私達は棚田コースを選びました。 まず、一番遠い、星峠の棚田から回ってもらうことにしました。 タクシーが走り始めて間もなく、雨が降り始めました。星峠は峠という名前のとおり、かなり高いところにあるようで、急カーブの坂道を登っていくのですが、雨は段々激しくなっていく中、クルマはスイスイと坂道を登り、間もなく星峠に着きました。運転手さんは地元の人で山道にも慣れているのでしょう。 峠の上から見下ろす棚田は、雨に煙っていましたが、それなりにきれいに見えました。 お天気が良ければ、人も車も多く、道路も駐車場も混んだでしょうが、雨のお蔭で、土曜日だというのに渋滞もなく、棚田を見下ろす人は私達だけ。 次のような説明と写真があり、今私が見ている棚田とは全く違う雰囲気。お天気・季節・時間帯により、景色もずいぶん違うものだと思いました。 棚田にだけ集中していましたが、周囲を見回すと、こんな山奥で田んぼを維持するのは大変、今や 棚田はお米を収穫するだけでなく、観光資源になりつつあるもかもしれないという気がしました。 もっとゆっくり見たかったけど、雨がだんだん激しくなるので、下界に降りながら次の棚田に向かいました。 2番目の棚田は「儀明の棚田」。田んぼの畦道に桜の木があり、春は水面に映る桜がとても綺麗だとか。 クルマに戻る時、道路は随分高いところにあるだと気が付きました。 3番目の棚田は「蒲生の棚田」、比較的小さいですが、段差があるので棚田らしい光景でした。 このころが一番雨が激しく、あまり写真を撮る気もなりませんでした。 周囲はこんな感じ↓ 4番目の棚田は、時間が余ったので、おまけに寄ってもらいました。 「田野倉の棚田」と言って、比較的平らな棚田ですが、のどかな日本に田園風景が見られました。 大きなカメラを三脚に設置していたおじさんも、雨が酷くなったので諦めて帰ってしまい、残ったのは私達だけ。何か工事が行われているようでしたが、土曜日でお休み。 お雨のお蔭もあり、静かな環境で見られた田野倉の棚田も、星峠とは違う趣で良かったです。 この4つの棚田は、十日町の隣の松代駅に近く、もう少し足を延ばせば、この地域で10位の棚田が見られるようです。 雨のお蔭で、3時間の予定が効率よく2時間で回れた十日町の棚田めぐり。 「まだ時間が残っていますけど、いいんですか❓」と運転手さんが気遣ってくれたけど、充分満足して、十日町駅前でタクシーを降りました。 十日町から再びほくほく線に乗り越後湯沢駅に戻り、遅いお昼をしました。それでも予定の新幹線の時間まで間があるので、予定より2時間位早い新幹線に乗り、東京に戻りました。 新幹線の座席もガラガラで、私達の載った車両に乗客は私達だけ。快くまどろみながら、気が付いたら東京駅。とても短い旅でしたが、念願の星峠を含め4つの棚田が見られた充実した1日でした。 雨に降られたけど、あの急な山道を快く行ってくれたタクシーの運転手さんにも感謝です。
by amtask
| 2017-06-18 12:04
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Comments(4)
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rabbitjump at 2017-06-18 12:54
棚田の風景に釘付け、よく目を凝らして拝見致しました^^
日本の原風景がまだまだ残っていることに、 嬉しさを感じました。 昔、十日町にはよく行きました、雪の村はそれはそれはきれいでした。 新潟国際スキー場でのスキーも楽しい思い出です。 季節によって、こんなに人もいないで静かなのですね。 良い運転手さんに恵まれて沢山の棚田を見ることが出来てよかったですね。 感動の風景は、絵になさるのでしょうか、楽しみにしています。
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amtask at 2017-06-19 09:01
rabbitさん
おはようございます。 十日町、お馴染みの場所だったのですね。 私も以前ごく近くまで行っていたのに、知らないことが沢山ありました。 とても短い小旅行でしたが、充実した時間を過ごせました。 棚田、日本の原風景かもしれませんね。 これからも折に触れて、見にいきたいと思います。
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semineo at 2017-06-21 00:31
こんばんは
新潟の棚田巡りにも行かれたのですね。 雨の棚田は、靄がかかり風情があって素敵です。 却って晴れた日よりも良かったのではないでしょうか。 ↓お話に聞いた「Art Show」 3人展を中心にして日本の文化を紹介する、素晴らしいイベントですね。 amtaskさんの雪の作品には、ホッとする温かさが感じられて素敵です。 帰国されてからも楽しみが待っていますね。
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amtask at 2017-06-21 21:59
semineoさま
こんばんわ。 今日は凄い雨でしたね。日本の梅雨を味わいました。 十日町に行った時も雨でしたが、久しぶりの雨で恵みの雨だと、 運転手さんが言っていました。 私としては晴れて欲しかったのですが、土曜日の晴だったら タクシーも出払っていたり、 混んでいたりゆっくり見られなかったかもしれません。 物は考えようですね。 Art Show、 出展するのは初めての経験でしたし、 しかも日本とは違う習慣もあるようで戸惑うことが 多かったです。 これからも無心に楽しんで絵を描きたいと思います。 また見て下さいね。
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